ぼくがラーメンたべてるとき

ぼくがラーメンたべてるとき

長谷川義史・作 / 教育画劇

ぼくがラーメンたべてるとき、となりでミケがあくびした。となりでミケがあくびしたとき…。みっちゃんがチャンネルかえた。

お話(はなし)は、こんなふうにはじまるよ。さて、このつづきは、どんなふうになっていくと思(おも)う?

となりのとなりをたどっていった、遠(とお)い遠(とお)いところでは、今(いま)何(なに)がおこっているのかな。

 

◎とっちゃまんのここにちゅうもく!

この本(ほん)を読(よ)んでわかること、それは、ひとりひとり心(こころ)の中(なか)はちがっているけれど、みな同(おな)じ時(とき)を生(い)きているということだ。同(おな)じ地(ち)きゅうの上(うえ)でね。

せかいには、今(いま)このしゅん間(かん)、さい高(こう)に楽(たの)しい時(とき)をすごしている人(ひと)もいれば、つらい目(め)にあっている人(ひと)もいる……。

このことを、きみに考(かんが)えてほしいな。

だって、自分(じぶん)い外(がい)の人(ひと)のことも考(かんが)えたいじゃないか。

「自分(じぶん)だけよければいい」というのは、イヤだものね。

「そんなのかんけいない」じゃ、さみしいよね。

 

・たおれていた子

楽(たの)しい本(ほん)なのかなと思(おも)っていたら、だんだん「となり」のようすがしんこくになっていったよね。

さい後(ご)の場(ば)めんはショックだった。ないてしまった子(こ)もいるんじゃないかな。

でもじっさいに、せかいには食(た)べるものがなくてしんでいく子(こ)たちがいる。じけんやせんそうにまきこまれて、しぬ子(こ)たちもいる。生(う)まれる国(くに)や時(とき)はえらべないし、自分(じぶん)ではきめられないうんめいもあるんだ。

この本(ほん)の中(なか)でたおれていた子(こ)。この子(こ)のことをきみはどう思(おも)った?きみがどう思(おも)うかがとってもだいじなこと。「しかたがない」でおわりかな?「かわいそう」でおわりかな?かんそう文(ぶん)に書(か)いて、教(おし)えてね。

 

・きみにそうぞうしてほしいこと

せかいって、どんなふうにできているんだろう?せかいでは今(いま)、どんな時間(じかん)がながれているんだろう?

頭(あたま)の中(なか)に、せかいをえがいてみよう。遠(とお)くの国(くに)や、そこでくらしている人(ひと)、そこでながれている時間(じかん)のこと、ふいている風(かぜ)のことを、そうぞうしてごらん。

そうするとね、作(さく)しゃがみんなにつたえたかったことが、わかってくるような気(き)がするよ。

 

 

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※出典:読書感想文おたすけブック2008年度版