教室(きょうしつ)はまちがうところだ

教室(きょうしつ)はまちがうところだ 

蒔田晋治・作 長谷川知子・絵 / 子どもの未来社

きみは教室(きょうしつ)ってどんなところだと思(おも)う?この本(ほん)の作者(さくしゃ)は、ずばり、「教室(きょうしつ)はまちがうところだ」って、本(ほん)のだいで言(い)っているね。

これってどういういみなんだろう。まちがえるって、いけないことじゃないのかな?

よし、さっそくこの本(ほん)を読(よ)んでみよう。おもしろい詩(し)におもしろい絵(え)がついた、元気(げんき)が出(で)る本(ほん)だよ。

 

◎とっちゃまんのここにちゅうもく!

まちがうことをおそれていたら、勉強(べんきょう)にならない。前(まえ)に進(すす)めない。ところが、そんなあたり前(まえ)のことが、わからなくなっている子(こ)どもも親(おや)も先生(せんせい)も多(おお)いんだ。まるで正(ただ)しい答(こた)えを言(い)いさえすればいいと思(おも)っているみたいだ。何(なに)かちがうよ!

なんのために学校(がっこう)があり、なんのために教室(きょうしつ)はあるのか。よく考(かんが)えてみたいポイントだよ。この本(ほん)ははっきりしたメッセージをつたえているから、きみもはっきりした意見(いけん)をもちやすいんじゃないかな。

まず、きみの教室(きょうしつ)を思(おも)いうかべてみるといい。じっさいはどんなようす?まちがうとはずかしい?手(て)をあげにくい?教室(きょうしつ)のレポートをしてみよう。

 

・『まちがう』つてどういうこと?

「まちがうことをおそれちゃいけない」、これ、いいことばだね。ボクもそう思(おも)う。だけど、ときには、一(ひと)つのまちがいがたいへんなけっかをまねくこともある。

だったら、まちがってもいいさかい目(め)はどこだろう?

教室(きょうしつ)ではよくて、よの中(なか)ではダメなことってあるのかな?

教室(きょうしつ)でも、ぜったいにまちがっちゃいけないことってあるのかな?あるとしたら、どんなことだろう?まちがいとまちがいじゃないさかい目(め)は、いったい何(なに)によってきまるんだろう?だれがきめるんだろう?

うんうん、「ハテナ?」がいっぱい出(で)てくるね。いろんな「ハテナ?」に、つっこんでみるといいね。

 

・かんそう文(ぶん)はどう書(か)こう?

「おもしろかった」だけじゃ、ものたりない。「ハテナ?」をヒントに、きみのかんそうを見(み)つけよう。自分(じぶん)のばあいはどうか、自分(じぶん)についても書(か)くといいよ。そう、この本(ほん)を「考(かんが)えるドア」にできるといいね。たのしく書(か)こう!

 

 

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※出典:読書感想文おたすけブック