わすれられないおくりもの

アナグマはたいへん年をとっていて、とても もの知りで、こまっている 人をいつもたすけてあげるので、みんなにたよりにされています。ところが、ある朝、アナグマがおはようを いいにきてくれないので、ともだちはみんな心ぱいしてあつまりました。

アナグマはみんなに 手紙をのこしてしんでしまったのです……。

 

◎とっちゃまんのここにちゅうもく!

「ちえ」というものの 大切さについて、考えさせられたよ。長く生きて  いるってことは、たくさんのことを 知っているということなんだね。

しずかに しずかに すすんでいくストーリー。いろんなメッセージがこめられた、すてきな作品だ。

 

・心の中に生きているということ

アナグマがしんでから、森のどうぶつたちは、アナグマから何を教えてもらったか、どう助けてもらったかを思い出していくよね。ジーンとするなあ!

どうぶつのせかいの 話だけれど、人間のせかいにも おきかえられる話だよね。

さて。しぬことって、二つあるんじゃないかな。一つはからだがしぬこと。もう一つは、人の心の中でしぬこと。家ぞくや友だちの心の中に「いる」のなら、それは生きているってこと(ちょっとむずかしいかな)。ボクはそんなことを考えたよ。

 

◎「長いトンネル」のいみは?

アナグマが書きのこした手紙にある、「長いトンネル」のいみ、わかるかな?アナグマは「自由になった」というけれど、これはどういういみだろう?何から自由になったの?考えてみようよ。

 

・みんなで読もうよ!

この本、おじいちゃんや おばあちゃん、おとうさんや おかあさんにも、読んでもらうといいよ。いろんな人のかんそうを聞いてみたいなあ。

友だちと話し合うのも さい高。そして、みんなに教えてもらったことや、話し合ったことを書いてみるといいんじゃないかな。また、かわったかんそう文ができると思うよ。

 

 

※上記の著作権は宮川俊彦にあります。
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※出典:読書感想文おたすけブック

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わすれられないおくりもの 

スーザン・バーレイ・作・絵 小川仁央・訳 / 評論社