ヤギになっちゃうぞ

あきらのきょうのおやつは チョコチップクッキー。おかわりが ほしいのに お母さんは ぜったい くれない。くやしくて、クッキーの のっていた紙のはじっこをむしゃむしゃ食べた。そしたら、お母さんは「そんな こと しとったら、ヤギになっちゃうぞ」だって……。まさか? あきらは 金四郎の おばあちゃんのことばを思い出した……。

 

◎とっちゃまんのここにちゅうもく!

こういう話を読むと、おしっこする場しょも考えなくちゃって思ってしまうよね。まあ、あきらはそのおかげで、いろいろわかって、大きくなれたんだけど……。あったかいものがたり。ボクはすきだな。

 

・お竹石のこと

お竹石のこと、きみはどう思った? かなしい話がつたわっていたよね。かなしいことって、人の心にのこって、言いつたえに なるのかもしれない。

いつもはなんの気なしに おしっこをひっかけていた あきらだけど、そのかなしい話、あきらの心にもひっかかったみたいだね。石になるって、どういうことなんだろうね。

 

・金四郎さんの家のばあちゃん

ばあちゃん、いいね。まずいくつかわからないぐらい年をとっているというところがすごい。それから、あきらとの話もいい。テンポがあるね。いいあじがある。うめぼしをくれるところも、なみだをこぼすところもいいね。ただ あまいだけのばあちゃんとは ちがうんだよね。

 

・あきらのこと

お話のはじめとおわりでは、あきらはどうちがっているかな。あきらは何を知って、何をかんじたんだろう。「はじめこうだったのに、と中こうなって、さい後には こうなっていた」ということを、見つけられるといいね。ヒントは、「お竹石」と「おしっこ」とあきらの心だよ。

そして、このお話で「ヤギ」になっちゃうとはなにをあらわしているのだろう?ここをかんがえてみよう。

きみがあきらのことをどう思ったかも、教えてほしいなあ。

 

 

※上記の著作権は宮川俊彦にあります。
※無断での転用・転載を禁じます。

※出典:読書感想文おたすけブック(2002年)

—————————————————————————————————————————————————————————————————————

ヤギになっちゃうぞ

最上一平・作 石倉欣二・絵 / 新日本出版社