「ぼく」のとうさんのエルマーの話です。
エルマーは、あるつめたい雨の日に、年とったのらねこに 出会ったんだ。のらねこは、きょねんの春、みかん島と どうぶつ島に、りょこうに行ったのだそうです。
そしてそこで見た、とてもかわいそうな りゅうの子どもの話を してくれました。話を聞いたエルマーは、りゅうの子どもをたすけに島へ出かけました……。
◎とっちゃまんのここにちゅうもく!
この本、読んでみてどうだった?
エルマーとりゅうの話は この本のあとも2作つづく。このさい一気に読んでみてもいいね。
ねこから聞いた、とらわれたりゅう。エルマーはりゅうをたすけにいくというのだ。このりゅうをたすけだして、りゅうにまたがって空をとびたい、というのがエルマーのどうき、行どうをおこさせたきっかけだね。
それをやってのけようとするエルマーはやはりすごい。ゆうかんだ。そしてちえがある。
・生きものたち
ここに出てくるのは エルマーのほかは みんなどうぶつ。ねこから はじまって、みんなの間に 友じょうがある。エルマーのあたたかい心に ねこがこたえようとする。
さいごには りゆうはともかく、みんなつながっている。つながって生きている。ここはちゅうもくだよ。
・きみが考える
このさくひんは どこに目をつけるかによって ずいぶんちがって見えるね。ぼうけんはきほん。何がぼうけんだったのだろう。そこでエルマーは何を学んだだろう。
たったひとりで知らないせかいに行って もくてきをなしとげる。しかし……と考えてみてもいい。このほうほうでよかったのかな。らんぼうじゃなかったかな。ぼくならもっとちがうほうほうで……といったことを考えてみようよ。きみはそのときエルマーになっている。
エルマーのやり方はどんなやり方?それをひとつひとつ 考えていくのもいいと思うよ。
※上記の著作権は宮川俊彦にあります。
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※出典:読書感想文おたすけブック
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エルマーのぼうけん
ルース・スタイル・ガネット・作 ルース・クリスマン・ガネット・絵
渡辺茂男・訳 / 作福音館書店