しゅくだい
めえこせんせいがいいました。
「みなさん、きょうの しゅくだいは……です」
そのとたん、
「えー」「うそー」「どうしようー」「やだ~」みんないっせいに大さわぎ。
いったいどんなしゅくだい?
「やだ~」っていった もぐらのもぐくんは、しゅくだいちゃんと できるでしょうか。
◎とっちゃまんの ここにちゅうもく!
かわいい本だね。絵がなんともいえない。みんないい顔しているんだよね。
そして、しゅくだいは……。これはいいそ。ボクもこんなしゅくだいやってみたい。いやいや、出されてみたい。だけど、ボクには、このしゅくだい、手つだってくれる人がいないなあ。チョーざんねん。
きみはいいなあ。いるだろ?あの人とあの人と……。きみは こんなしゅくだい出されたら、どんな気もちになるかなあ。
▼この先は本を読んでから読んでね。
・作文で大切なこと
正直に言ってごらん。まだパパやママにだっこしてもらってる?だっこしてもらいたい?はずかしいことじゃないんだよ。そんな自分の気もちを書こう。
作文で大切なことに、自分のことを書くということがある。言いにくいこと、かくしておきたいことを ゆう気をもって書くということだ。もちろん なかなかできないさ。はずかしいもの。だけど、ふみこんで書くんだ。
自分をかくして見かけだけりっぱに書いても、いいあじは出ない。なかみでしょうぶしていかないとね。
・自分のたいけんを書く
みんなむかしは赤ちゃんだった。パパやママにだっこされてた。そんな小さかったころのことを たどってみたらどうだろう。だっこの思い出が、きみの文を 生き生きさせるよ。さいきんの話でもいい。自分のことを書いていくんだ。これが、ポイント。
むかしボクは、つらいことがあって、父母のところにかえったとき、頭をそうっとなでられて ないたことを思い出した。本を読むということは、自分を「かえりみる」ということでもあるんだよ。
※上記の著作権は宮川俊彦にあります。
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※出典:読書感想文おたすけブック(2004年)
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しゅくだい
宗正美子・原案 いもとようこ・文・絵 / 岩崎書店