ウニマルじゃ!!
舟崎克彦・作・絵 学習研究社
ある夜のへんなゆめ。子どものさむらいが、「ウニマルじゃ。わしはおまえの ごせんぞさまにあたる」なんていうんだ。それから「おまえはかんしんにもはかまいりをした。だから、これからは わしがおまえをまもる」って。 つぎの日、おそろしい犬がほえかかってきた。そのとき、「ぶれいもの!」という声がして……。
◎とっちゃまんのここにちゅうもく!
この本、読んでみてどうだった?
こういうごせんぞさまがいたらいいな。もっとも しんでいるはずだから、これは ゆうれいやばけものの なかまといえなくもない。ちょっぴりこわい。でも、自分のごせんぞさまと思うと なんとなくあんしんもする。
・ごせんぞさま
けいさんしてごらん。きみが生まれるまでに いったい何人がかかわって きたか。パパとママがいてきみが生まれた。そのパパにも二人の親がいて、ママにも二人。おじいちゃんが二人、おばあちゃんが二人……。その中のひとりがかけても きみは生まれてこなかった。すごいことだよね。
・ぼくは弱虫
このことばは キクなあ。ボクはこの本で ひとつわかったことがある。 それは、ボクは今までの ごせんぞさまの「だいひょう」としてここにいる ということだ。ボクはボクだけじゃなくて、多くのごせんぞさまに まもられている、あるいは見られている という気がしてくる。ボクは、それをしって少しだけ 強くなれたように思った。
きみは何を見つけたかな。
・自信がつく
「自信」がキーワードだね。ちょっと むずかしいけど、プライドとか、 ほこりという いみだよ。そういうものがここでは 大きないみをもっている。
ドロボウをやっつけてしまう。とにかくヒーローになっている。ゆうめいに なってしまった。この「自信」の正体とは何か。これがポイントだよ。
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※出典:読書感想文おたすけブック