みどりのはっぱ、オレンジ色のはっぱ、細長いはっぱに、ぎざぎざのはっぱ。
この本には、はっぱのしゃしんがいっぱい。とにかく見てごらん。とってもおもしろいから。
だけど、はっぱなのに「はっぱじゃないよ」って、どういういみかな?
ようし、よく見て、この本のひみつを見つけよう!
◎とっちゃまんのここにちゅうもく!
はっぱにあながあいている。じっと見ていると……。そう、いろんな顔に見えてくるんだ。きみはすぐに気がついたよね。
わらっている顔、ないている顔、ねむそうな顔に、びっくりしている顔。おどっているはっぱもいる。
こんなにたくさんよく見つけたなあ!
「見つけよう」と思って見ると、こんなにいろいろはっ見できるんだね。
一まい一まいのちがいがおもしろくて、ボクはこの本にむちゅうになったよ。きみはどうかな?
・はっぱじゃないよぼくがいる
「はっぱじゃないよ」と書いてあった。でも、はっぱははっぱだ。どうしてはっぱじゃないんだろう?
「ぼくがいる」とも書いてある。この「ぼく」ってだれのこと?きみの考えを聞かせてほしいな。
・はっぱの顔とボクたちの顔
虫が食べたり、風でこすれたり。はっぱのあなはいろんなりゆうであくんだね。このあながはっぱの目になるんだ。しぜんの力であながあいて、一まい一まいちがう顔が生まれる。
ボクたちの顔も、一人一人ちがう。ママやパパの顔ときみの顔のように、にている顔はあるけれど、同じ顔はない。はっぱも、ボクたちも、ふしぎだね!
・はっぱをあつめてみよう!
きみもいろいろな顔のはっぱをあつめてみるといいよ。どんな顔を見つけられるかな?
見方をかえれば、顔だけじゃなくて、「ほかのもの」も見つけられるかもしれないよ。
あつめたはっぱをげんこう用紙や画用紙にはって、名前や文をつけてみよう。お話を作るのも楽しい。自由けんきゅうにしてもおもしろいね。
※上記の著作権は宮川俊彦にあります。
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※出典:読書感想文おたすけブック(2007年)
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はっぱじゃないよ ぼくがいる
姉崎一馬・文・写真 / アリス館