おばあちゃんすごい!

おばあちゃんすごい!

中川ひろたか・文 村上康成・絵 / 童心社

「……ここに ひろたかなりって いう こどもがいるって きいたんじゃが、おられますかのーた」

ある日、えんにおばあちゃん やってきた。

この おばあちゃん だれの おばあちゃんなの?

だいたい、「ひろたかなり」ってだれのこと?

「ひろたかなり」に会いにきた はずの おばあちゃん、みんなと あそびはじめちゃったんだけど……?

◎とっちゃまんの ここにちゅうもく!

おばあちゃん、すごいね。なんてったっていっぱい生きている。たくさんのことをけいけんしているし、知っているということだものね。

おばあちゃんがいる子は、自分のおばあちゃんのすごいところを見つけてみたらどうかな。ようくかんさつしてごらん。いろいろ聞いてごらん。

・考えるポイントは?

 子どもたちも、えん長先生も、みんなつつみこんでしまうおばあちゃんの大きさ、すてきだね。おばあちゃんの見えないエプロンの中に、みんな

すっぽりくるまれてしまいそうだ。おばあちゃんの このふんい気のひみつは、何かなあ?

 おばあちゃんはなんでもできるし、なんでもよく知っている。どうして?どうすれば、おばあちゃんみたいになれるんだろう?

 「おばあちゃん」ってなんなんだろう?年をとるってどういうことだろう?そこに目をむけてみよう。

おばあちゃんは、きみと何がちがうか。ママやパパと何がちがうのか。考えてみると、おもしろそうだね。

 えん長先生もスカートの話で、「かたなし」だったね。

そう!えらい人も、がんこなオヤジも、むかしはみんな子どもだった。だれにでも子どもの時がある。親から見れば、みんな子どもだし。そしてきみも、あと五十年もすれば、おじいさんやおばあさんになる。当たり前のことだけど、考えてみたいポイントだよ。

 「おばあちゃん、すごい!」というかんそうだけでもいいんだけど、「くらべる」をやってみるといいよ。

たとえば、きみのおばあちゃん、きんじょのおばあちゃん、イラクのおばあちゃん、いろんなおばあちゃんがいるよね。知っているおばあちゃんのことを思い出して、かんそう文を書いてみよう。

 

 

※上記の著作権は宮川俊彦にあります。
※無断での転用・転載を禁じます。

※出典:読書感想文おたすけブック(2003年)