中川ひろたか・文 村上康成・絵 / 童心社
「……ここに ひろたかなりって いう こどもがいるって きいたんじゃが、おられますかのーた」
ある日、えんにおばあちゃん やってきた。
この おばあちゃん だれの おばあちゃんなの?
だいたい、「ひろたかなり」ってだれのこと?
「ひろたかなり」に会いにきた はずの おばあちゃん、みんなと あそびはじめちゃったんだけど……?
◎とっちゃまんの ここにちゅうもく!
おばあちゃん、すごいね。なんてったっていっぱい生きている。たくさんのことをけいけんしているし、知っているということだものね。
おばあちゃんがいる子は、自分のおばあちゃんのすごいところを見つけてみたらどうかな。ようくかんさつしてごらん。いろいろ聞いてごらん。
・考えるポイントは?
1 子どもたちも、えん長先生も、みんなつつみこんでしまうおばあちゃんの大きさ、すてきだね。おばあちゃんの見えないエプロンの中に、みんな
すっぽりくるまれてしまいそうだ。おばあちゃんの このふんい気のひみつは、何かなあ?
2 おばあちゃんはなんでもできるし、なんでもよく知っている。どうして?どうすれば、おばあちゃんみたいになれるんだろう?
3 「おばあちゃん」ってなんなんだろう?年をとるってどういうことだろう?そこに目をむけてみよう。
おばあちゃんは、きみと何がちがうか。ママやパパと何がちがうのか。考えてみると、おもしろそうだね。
4 えん長先生もスカートの話で、「かたなし」だったね。
そう!えらい人も、がんこなオヤジも、むかしはみんな子どもだった。だれにでも子どもの時がある。親から見れば、みんな子どもだし。そしてきみも、あと五十年もすれば、おじいさんやおばあさんになる。当たり前のことだけど、考えてみたいポイントだよ。
5 「おばあちゃん、すごい!」というかんそうだけでもいいんだけど、「くらべる」をやってみるといいよ。
たとえば、きみのおばあちゃん、きんじょのおばあちゃん、イラクのおばあちゃん、いろんなおばあちゃんがいるよね。知っているおばあちゃんのことを思い出して、かんそう文を書いてみよう。
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