あかちゃんてね

きみは、生まれたばかりのあかちゃんをようく見たことあるかな?あかちゃんをだっこしたことはある?あかちゃんって、おなかの中にいる時もみんなの声が聞こえているんだって、知っていた?あかちゃんにははじめははがないってこと、知っていた?ふしぎなことがたあくさんあるんだよ。

この本はね、生まれてから一才になるまでのあかちゃんのようすをまい月しゃしんにとって、しゃしんと文で見せてくれる、すてきな本なんだ。

生まれてから一時間後…。

生まれてから一年後…。

あかちゃんはどんなようすをしているのかな?はじめはどのくらい小さいの?一年でどのくらい大きくなるの?一年で何がどのくらいかわるんだろう?・ふしぎだし、かわいいし、おもしろい。きっとびっくりするよ。

この本に出てくるあかちゃんの名前は、ほんまれいちゃん。ところで、

この子、男の子かな?女の子かな?よし、さっそくページを開いてみよう!

◎とっちゃまんの ここにちゅうもく! 

きみもはじめはあかちゃんだった。おむつをして、おっぱいをのんで、「バブバブ」なんて言っていた。それが今では小学生のおにいちゃん、おねえちゃんだ。

そう、きみもこの本の中のあかちゃんのように、まい日どんどんせい長して、大きくなってきたんだね。

べつの言い方をすると、だれもがはじめは、あかちゃんだったということ。きみも、ボクも、きみのママも、パパも、おじいちゃんも、おばあちゃんも、それから学校の先生も。

人間って、ふしぎだなあ!

・あかちゃんの一年

あかちゃんの一年って、すごいせい長ぶりだね。わずか一年で、はが出てきて、はいはいするようになって、立って、歩きだして、話しはじめる。体じゅうがどんどんふえて、しん長もどんどんのびる。あかちゃんの一生の中で

いちばんせい長する一年なんだ!しゃしんを見るだけでおもしろいよね。

しゃしんを見て、文を読んで、「へえ、そうなんだ!」っておどろいたことや、かん心したことを見つけて、そのまま書いてごらん。きみのはっ見をかんそう文にするといいんだ。

・大切ないのち

ママのおなかの中にいて、「へそのお」でママとつながっていたあかちゃんが、ママのおなかの外に出てきて、べつのいのちとして生きはじめる。これってすごいことだよね。

生まれたてのあかちゃんは、お話しするかわりに、「おなかがすいた」とか、「ねむいよ」とか、「だっこして」とか、ないて言うんだね。ママやまわりの人は、あかちゃんの言いたいことをなき声で聞いて、めんどうを見る。そっか、あかちゃんはひとりでは大きくなれないんだ。

おなじように、きみも大きい声でないて、ミルクをもらったり、おむつをかえてもらったり、おふろに入れてもらったりして、そだってきた。

これもすごいことだと思わない?だって、ママやパパがあかちゃんだったきみのめんどうをまい日見てくれたから、きみはここまで大きくなれたんだ。

ママやパパがきみをそだててくれているのは、きみがとってもかわいいから。きみがだいじなだいじないのちだから。

本の中のれいちゃんもだいじないのち。あかちゃんひとりひとりが、だいじないのち。ボクはそんなふうに思ったよ。きみはどう思う?

・かんそう文はどう書こう?

でもね・かんそう文を書くときは・むずかレく考えなくていいんだ。きみの「思ったこと」がだいじ。

書き出せないときは、はじめに「あかちゃんはかわいい。どうしてかな?」って書いてみたらどうかな。

手もつめも足も顔も耳も、みんな小さくて、たよりないからかな?できたてほやほやのかんじがするからかな?いろんな考えがうかんでくるよ。「おっぱいしかのまないのに、うんちをするのはどうしてなんだろう」って考えてみるのもいいし、「あかちゃんのなぞ」というだいをつけるのもおすすめ。はじめにだいをつけてしまえば書きやすい。

それからね、きみがあかちゃんだったころのしゃしんを見てみよう。何かはっ見があるかもしれない。

ママやパパにきみのあかちゃんじだいの話を聞いて、「ぼくはこんなあかちゃんでした」と書くのもおもしろい。きみが生まれたとき、ママやパパはどんな気持ちだったかも、聞いてごらん。

弟か妹にあかちゃんがいる人は、弟、妹のことをかんさつして書いても、りっぱなかんそう文。「わたしはあかちゃんです。まだははありません」というように、あかちゃんになりきって書いてもいい。

うん、この本、おもしろいかんそう文が書けそうだね!

 

 

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※出典:読書感想文おたすけブック(2006年)

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あかちゃんてね

星川ひろ子・星川治雄・作 / 小学館