マルティナは色(いろ)の女王(じょおう)です。自由(じゆう)に色(いろ)をあやつれる、すばらしい力(ちから)をもっています。
朝(あさ)、マルティナはしろから出(で)て、家来(けらい)の青(あお)をよびました。ものしずかな青(あお)は、女王(じょおう)にあいさつすると、女王(じょおう)をしずかにつつみこみ、そしてきえていきました。
あなたが色(いろ)の女王(じょおう)だったら、どの色(いろ)とあそんでみたいですか?
◎とっちゃまんのここにちゅうもく!
なみだが、はい色(いろ)から色(いろ)をとりかえしていくというところが、なんともいえずすてきだね。
ボクは、この絵本(えほん)には、どんないみがあるのかなって考(かんが)えこんでしまったよ。「色(いろ)の女王(じょおう)」の正体(しょうたい)っていったい何(なん)なんだ!?
・気(き)もちを色(いろ)にたとえたら
きみの気もちを色であらわすとしたら、どんな色になるかな。きっとまい日(にち)かわるよね。ときには、はい色(いろ)でどんよりということもあるだろう。
ボクたちは、いろんな色(いろ)になれるんだ。きみはどんな色(いろ)のきみになりたい?
・ごちゃまぜの色(いろ)
ごちゃまぜの色(いろ)もおもしろいね。バラ色(いろ)と黄色(きいろ)のけんか、おもしろがりの赤(あか)、止(と)めに入(はい)る青(あお)。それで、もとの色(いろ)がわからなくなって……。なんだか人(ひと)のせいかくみたいだ。そして色(いろ)分(わ)けがむずかしいところも人(ひと)のせいかくににているよね。
・赤(あか)ちゃんの色(いろ)は何色(なにいろ)?
生(う)まれたばかりの人間(にんげん)は、どんな色(いろ)をしているのかな。とう明(めい)かな。それとも白(しろ)かな。そこにはどんな色(いろ)がついていくのだろう?何(なに)かの色(いろ)にそまったり、まじったり、もとにもどったり。きっと、人(ひと)によってちがうよね。
ほとんどパズル。なぞときのせかい。色(いろ)をあやつった女王(じょおう)は、さいごどうなった?そこにちゅうもくしていけば読書(どくしょ)はグッとふかまっていくよ。
そんなことを考(かんが)えてみると、「色(いろ)の女王(じょおう)」の正体(しょうたい)に近(ちか)づけるかもしれないよ。
ところで、とっちゃまんからきみへのしつもん。きみは、「色(いろ)の女王(じょおう)」になりたいかな?
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※出典:読書感想文おたすけブック
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色(いろ)の女王(じょおう)
ユッタ・バウアー・作 橋本香折・訳 / 小学館