ここがわたしのおうちです

ここがわたしのおうちです

アイリーン・ソピネリ文  マット・フェニン絵 渋谷弘子訳 さえら書房

 

自由に書いているね。詩もあり、まとめもあり。しかも鉛筆タッチの絵がいい。洋物の作品。やはりここには生活していく「生きる現実」が厳然としていて、その土台の上で日々の出来事や心の起伏や変化が描かれる。
日本の作品のような生活感を薄くしているものとは違う。根がある。そこを見誤ってはいけない。多分海外は日本より生きる切実感がある。心を見つめ内省している領域を比較してみるといい。それはまた一つの比較文学になり、感想も研究も出来そうだ。
日本だって失業や離婚や格差で苦労してている人たちは少なくないが、それを積極的に作品にしていく動きはあまり感じられない。
正直気になるところだ。

 

<続きは「とっちゃまんの読書感想文書き方ドリル2012」で>