きみはしょう来、どんな仕事につきたいかな?サッカー選手に野球選手、モデル、歌手、宇宙飛行士……夢は大きく広がるね。
この本は、アナウンサーからレーシングドライバー、まで、みんなのあこがれの職業を写真やイラストで楽しく見せてくれる大図鑑。仕事の現場に突入取材しているから、仕事の内容やしくみがよくわかるんだ。松井秀喜選手や大黒将志選手、ノーベル物理学賞の小柴昌俊先生も登場するよ。
どんな仕事があるのか、のぞいてみよう。興味のあることを見つけるためにスミからスミまで読んでもいいし、夢を現実にするための第一歩にしてもいい。社会の勉強にもなる。きみの役に立つことまちがいなしだよ。
◎とっちゃまんのここに注目!
最近、子どものうちからしょう来の仕事について考えようというムードが強まっているようだ。
毎年、ニッポン放送で、「わんぱく宣言」という作文とスピーチのコンテストをしている。二〇〇六年のテーマは「ボクのわたしの未来」。でね、七千名近くいた応募者のほとんどが、つきたい職業を書いていた。どうして?ボクは不思議に思った。
みんなしっかりしてるなあと感心したけれど、さびしさも感じた。「こんな人になりたい」とか、「こういう生き方をしたい」とか、人生の目標や希望になるようなことを語る子たちは少なかったんだ。
「就職難」だからと、仕事を見つけようと早くからやっきになっている学生たちがいる一方で、ニートとかフリーターといわれる人たちもふえている世の中。きみはどんなふうに生きていくのかな。
「たくさん勉強して、いい大学に入れば、いい会社に入れる」という発想だけでは、スケジュールをこなすだけの人生になってしまうよ、きっと。それじゃ、つまらなくないか?
この本をよ~く読んでほしい。読書感想文のためというより、きみの人生のため。買って、そばにおいて、ながめているだけでもいいんじゃないかな。
・仕事って何だろう?
消防官、看護師、料理研究家……さまざまな職業がしょうかいされている。いろんな職業があるんだな~とボクも感心してしまった。でもきっと、知らない職業がまだまだたくさんあるんだろうね。
本をながめながら考えてみよう。なぜ人は仕事をするのか?何のために仕事をするのか?仕事とは何をすることなのか?まずはこれだね。生きる目的、自分の能力やタイプにも関係してくるだろう。これ、そのまま感想文のテーマになるよ。
そうそう、仕事と職業とは、ちょっと意味合いがちがうよね。一定の職業につきながら果たす夢や希望もある。夢や希望、能力を生かすために、自分で仕事を作り上げる場合もある。
新しい仕事を作り上げていくのも、すばらしいことだ(実際、ぼくのやっていることは、この本にはのっていなかった。だれもしていなかったことを作り上げてきたからだと、ほこりを持っているよ)。
・自分の生きる道をさがそう!
生きていくうえで、人は何らかの役割をになっている。それを見つけなくちゃね。そのためには自分がどんな人間かを知る必要があるし、この世界、この社会がどんなものなのかを見ぬいていかなければならない。
そうして、自分の生きる道を見つけて、その道を作り上げていこう。この本は、そのためのかっこうのバイブルになるね。
※上記の著作権は宮川俊彦にあります。
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※出典:読書感想文おたすけブック
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