リヒャルト・デ・レーウ、マーイケ・シーガル・作 ディック・ブルーナ・絵
野坂悦子・訳 / 講談社
生(う)まれるよていの日(ひ)より三(さん)か月(げつ)も早(はや)く生(う)まれた、小(ちい)さな小(ちい)さな赤ちゃん、
イサベル。
イサベルは、ガラスのはこみたいなほいくきの中(なか)にいます。まだミルクを
じょうずにのめなくて、チューブを通(とお)って、はなから入(はい)るんです。
いつになったら、イサベルをおうちにつれて帰れるのかなあ……。 家ぞくはまち遠(どお)しくてたまりません。
◎とっちゃまんのここにちゅうもく!
ガラスのほいくきに入(い)れられている、小(ちい)さな赤(あか)ちゃん。なんだかいたいた
しいけれど、ほいくきの中(なか)でまもられているんだね。赤(あか)ちゃんは、こんなふうにだいじにされて、そだっていくんだ。
さい近(きん)は、イサベルみたいに早(はや)く生(う)まれて、ほいくきでそだてられる赤ちゃんも少(すく)なくないんだって。
きみが生(う)まれた時(とき)はどうだったかな。ママやパパにしゅざいしてごらん。
どんな気(き)もちだったか。どんなことが心(しん)ぱいだったか。ママやパパに聞(き)いた
ことを、かんそう文(ぶん)のざいりょうにするといいよ。
・ママのおなかの中
赤(あか)ちゃんをまもっているほいくきは、ママのおなかの中(なか)みたいだね。い学(がく)のしん歩(ぽ)はすごいなあ。
だけど、もっとすごいのは、ママだ。おなかの中(なか)で赤(あか)ちゃんをそだてて、
うんでくれるんだもの。人間(にんげん)ってすごいね。ふしぎだね。
・大(たい)切(せつ)ないのち
ママも、パパも、イサベルが生(う)まれてしあわせそうだ。おねえちゃん、おにいちゃんも、うれしそうだね。イサベルのほいくきに絵(え)をはるところがいいなあ!
にっこり顔(がお)の絵(え)(「ミッフィー」ちゃんだね!)からも、新(あたら)しい家(か)ぞくができたしあわせな気(き)もちがわかるよね。
そうか、この本(ほん)には、生(う)まれてきた赤(あか)ちゃんがどんなにあいされ、どんなに大切(たいせつ)にされているかが書(か)いてあるんだ。そして、そんなふうに大切(たいせつ)にされてそだったいのちがきみだよと教(おし)えてくれているんだね。
・かんそう文のヒントはね……
「わたしは・ぼくはパパとママにだいじにそだてられてきました。だから」という文(ぶん)のつづきを考(かんが)えてみるといいよ。もちろん、わかったことやおどろいたことを書(か)いてもオーケー。すてきなかんそう文(ぶん)が書(か)けそうだね。
※上記の著作権は宮川俊彦にあります。
※無断での転用・転載を禁じます。