アリからみると

アリから見ると、せかいはどんなふうに見えると思う?

この本は、アリのサイズから、アリのくらしているせかいを見ると、こんなふうになるよという、しゃしんの本だ。とにかく見てごらん。「びっくり!」のれんぞくだから。

アリになったつもりで、アリのせかいへ出かけよう。

 

◎とっちゃまんのここにちゅうもく!

この本、おもしろいね!こん虫のせかいに入りこんでしまう。きみもアリになって、おどろいたり楽しんだりしてほしいな。

この本のほんとうのおもしろさは、アリになってみたとき、きみが何を見つけるか、何をかんじるかというところにあると思う。

 

・アリから見たせかいは?

アリから見たせかい、どうだった?バッタなんて、まるでかいじゅうみたいだったよね。体の作りが人とはちがう。ロボットみたいにも見える。

かんそう文には、きみのかんじたことを、「まるで~みたい」という文で書いてみたらどうかな。

 

・きみがアリだったら?

もしも自分がアリだったら、どうだろう?ボクはかなりこわいなあ。オオカマキリなんかに出くわしたら、ふるえちゃうよ。すごく心細い。ボクは人間でよかったとつくづく思った。

きみはどう思う?きみのかんそうを聞きたいな。もちろん、きみが何を考えるかは、きみのじゆう。読み方や考え方にきまりはないからね。

 

・きみの目、アリの目

一つ、言っておきたいことがある。それは、「目」ということだ。

ボクらはいつも、自分の目で見て考えて、「これはこうだ」とはんだんする。大きいとか、小さいとかね。でも、ちきゅうで生きているのは、自分だけじゃないし、人間だけじゃない。さまざまな生きものがそれぞれの目でせかいを見ている。だから、自分の目だけにしばられちゃだめだ。そんなことを、この本は教えてくれているような気がするんだ。

いろいろな目をもって、いろいろな見方ができたらいいね。

 

 

※上記の著作権は宮川俊彦にあります。
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※出典:読書感想文おたすけブック(2005年)

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アリからみると    

桑原隆一・文 栗林慧・写真 / 福音館書店