ハキちゃんの「はっぴょうします」

一年一組の朝のはっぴょうでね、ゆみおかくんが「さばくの石」をはっぴょうしたんだ。みんなは「おおおっ!」って大さわぎ。

それで、ハキちゃんもみんなにおどろいてほしくて、はっぴょうするものをさがしはじめたよ。

そんな時、よねだくんがハキちゃんに見せてくれたすごいもの、それはな、な、なんと……!?

◎とっちゃまんのここにちゅうもく!

ハキちゃんとよねだくんのはっぴょう、楽しかったね!ゆみおかくんの「さばくの石」よりかっこいいなってボクは思ったよ。だって、ハキちゃんたちのはっぴょうはよねだくんが自分ではっ見したことだもの。

きみはどう思ったかな?

◎虫めがねで見てみると……

このお話のおもしろいところは、かなへびを虫めがねで見ると、きょうりゅうのように見えるというところ。ただのかなへびが、「カナヘノサウルス」になってしまうんだから、ゆかいだよね。名前がかわると、べつの生きものみたいな気がしてくる。

テントウムシ、ダンゴムシ、トノサマバッタ……。きみも虫めがねで見てごらん。トンボの頭やカマキリなんて、びっくりだよ。

そのぎゃくを考えてみるのもおもしろい。もしもライオンやトラが手にのるくらい小さかったら、かわいいだろうね。

こんなふうに、ものの見方をかえると見え方もかわってくる。はっぱが顔に見えたり、かさに見えたり。それから、雲がきょうりゅうに見えたり。これが「はっ見」のはじまりだね。

・きみならどうする?

ハキちゃんがほっぺたをぷーっとふくらませたところがあったね。ここのところは、どう思った?ハキちゃんの気もち、なんとなくわかるかな?

きみにも、みんなにじまんしたいとか、めずらしいものがほしいと思ったこととか、あるんじゃないかな。でも、思うとおりにならないことだってある。

そういう時、きみならどうする?ハキちゃんみたいにぷーっとふくれるかな?

「わたしが・ぼくがハキちゃんだったら」という文で、きみの気もちや考えを書いてみるといいね。

 

 

※上記の著作権は宮川俊彦にあります。
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※出典:読書感想文おたすけブック(2007年)

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ハキちゃんの「はっぴょうします」

薫くみこ・作 つちだのぶこ・絵 / 佼成出版社