大きい1年生と小さな2年生

大きい1年生と小さな2年生

古田足日・作 中山正美・絵 / 偕成社

 

しっかりものの あきよは、2年生になるのを 楽しみにしていたんだ。  2年生になれば せが高くなれると 思ったから。まさやは、1年生になったばかり。でも とても体が大きいので、3年生くらいに見えるんだよ。

このふたりが出会ったのは、ほうか後の原っぱ。そして、つぎの朝、まさやをよびに家に来たのは……。

◎とっちゃまんの ここにちゅうもく!

この本、読んでみてどうだった?

これはいいね。1年生のまさやがひとりで ホタルブクロをとりに長い道を歩きつづけていく場めん、思わずおうえんしてしまった。まさやが歩いた道は、それこそ何かをもとめて生きる ボクたちのことを あらわしているように 思う。

・ひ弱

しっかりものの1年生もいれば、おとなになってもひ弱な人もいる。なき虫の母親もいれば、まけずぎらいの1年生もいる。

1年はみんな小さくて2年は大きいというものでもない。サイズはさまざまさ。体のサイズも心のサイズも。強い弱いということもそうかもしれない。

この本を通して何がどうなったのかをきちんととらえておこう。「まさやはこうなった」「あきよはこうなった」。この話には、そのへんかが書かれて   いるよ。

・しっかり

これは どういうことだろうか。「しっかりしている」「しっかりしなきゃだめでしょ」これ、どういう いみだろう。そのいみを この話の中から見つけてみよう。

・目の高さ

まさやは 強くなった。そのりゆうを さがすことが大切だ。ヒントになる場めんがある。今までこわかったという森などが 小さく見えてくるという ところだ。

見えるはばが広くなる。目のいちが高くなる。これはせたけのことじゃない。人の心のしん長というものもあるんだな。

このさくひんは 切りロがいっぱいあるから、どこからでもテーマがとり 出せるよ。

 

 

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※出典:読書感想文おたすけブック