あるあつい日(ひ)、川(かわ)っぶちにすわっていたアリスのそばに、チョッキをきた白(しろ)いうさぎが「たいへんだ、おくれちゃうぞ!」と言(い)いながらあなに入(はい)っていきました。アリスは思(おも)わずうさぎをおいかけてあなにとびこみました。あなのそこにつくと、アリスはうさぎをあちこちさがしまわりました……。
さあ、アリスのふしぎなぼうけんのはじまりです。
◎とっちゃまんのここにちゅうもく!
とってもゆう名(めい)なさくひん。きっとだれでも一(いち)どは手(て)にする本(ほん)だね。ビデオにもなっているよ(ボクはビデオの歌(うた)を思(おも)い出(だ)しちゃった)。
お話(はなし)のシーンをそうぞうして読(よ)むと、おもしろいよね。
・ゆめじゃないそ
このふしぎなお話(はなし)を、「ゆめの中(なか)のせかいの話(はなし)さ」と思(おも)ったら、なっとくはできるけど、つまらないと思うな。
小(ちい)さくなったり、とつぜん首(くび)がのびたり……。
たしかにゆめのせかいでは、こんなふうにふしぎなことがおこるよね。でも、お話(はなし)のせかいでは、ゆめだって「ほんとうなんだ」。
・ヘンテコだらけ!
ボクはひさしぶりに読(よ)んで、「おやおや、このお話(はなし)を書(か)いた人(ひと)は、よの中(なか)にひにくを言(い)っているな」と、かん心(しん)した。なぞなぞ、時計(とけい)の話(はなし)、女王(じょおう)のヘンテコことば、さいばん……。お話(はなし)には、ヘンテコなことがいっぱい!それで、アリスは、「そんなのへん」「おかしいわ」って、れんばつしてるよね。だけど、アリスのせかいじゃなくても、ヘンテコなことって、いっぱいあるものね。
・いろんな目(め)をもって見(み)よう
アリスみたいに小(ちい)さくなって、いろんなものを見(み)てみると、見(み)え方(かた)がちがってくるかもしれないなあ。アリの目(め)、うさぎの目(め)、空(そら)の目(め)。いろんな目(め)を
もって見(み)ると、楽(たの)しい。きみはどんな目(め)をもちたい?
さて、アリスは、ふしぎなぼうけんのことをぜんぶおねえさんに話(はな)してきかせたよね。
アリスのおねえさんになった気(き)もちで、かんそう文(ぶん)を書(か)いてみるのもおもしろいんじゃないかな。
「わたしはアリスの姉(あね)です。妹(いもうと)の長(なが)いふしぎな話(はなし)を聞(き)いて……ことを考(かんが)えました」なんてどう?
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※出典:読書感想文おたすけブック
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ふしぎの国(くに)のアリス
ルイス・キャロル・作 永田萌・絵 さくまゆみこ・訳 / 小学館